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中原恵峰工房

商品紹介

鹿島市を中心に佐賀県内に広く伝わる民族芸能「面浮立」は、県の重要無形文化財に指定されており、面浮立を舞う時につける鬼の顔をした面を「浮立面」と呼びます。職人がのみをふるい、丹精込めて彫り上げた鬼の顔は力強さと迫力がみなぎり、見るものを圧倒させます。また、浮立面には雌雄があり、雌面は大きく開いた口から舌が伸び、角が小さいのが特徴です。雄面はぐっと結んだ口と長い角で見分けることができます。最近は踊るためだけでなく、魔除けとして家に飾る方も増えています。
のごみ人形制作現場の画像

歴史と背景

色つけの作業風景
15歳から彫刻師の元で修行を積んだ後、昭和50年に独立し中原恵峰工房を開設。以来、長年にわたり各地区の浮立面の制作に携わってきました。中原さんの面は左右対象の木目の美しさが特徴で、そのため材料選びから並々ならぬこだわりを見せます。厳選した木材をまず2〜3年寝かせて乾燥し、さらに製材してからも2〜3年乾かすため、実際に彫刻に入るのは5年後。ようやく彫り始めても木目に傷があるものは使わないという徹底ぶりです。さらに、乾いた風が作業部屋に入ると木にヒビが入る場合があるため窓はほとんど開けず、最後まで神経を集中させ仕上げます。

作り手の想い

上質の材料にこだわり、木目も色合いもどれも自信のある面を作っています。100本ののみ使い分け、大胆かつ丁寧に彫り込んで面に命を吹き込みます。今まで以上に良い面を作りたいと彫り続け、終わりがないのが面白いところです。面作りで一番難しいのは目です。目は口ほどに物を言うと言うので、2〜3ミリの目尻の上げ下げに大変、神経を使います。面を見て「温かみがあるな」「厳しい表情だな」といろいろな感じ方があると思います。お手元にあれば愛着が感じられますし、見れば見るほど良い面になると思います。
  • 中原恵峰さん

基本事項