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浮立面 杉彫

商品紹介

鹿島市を中心に佐賀県内に広く伝わる民族芸能「面浮立」は、県の重要無形文化財に指定されており、面浮立を舞う時につける鬼の顔をした面を「浮立面」と呼びます。職人がのみをふるい、丹精込めて彫り上げた鬼の顔は力強さと迫力がみなぎり、見るものを圧倒させます。また、浮立面には雌雄があり、雌面は大きく開いた口から舌が伸び、角が小さいのが特徴です。雄面はぐっと結んだ口と長い角で見分けることができます。最近は踊るためだけでなく、魔除けとして家に飾る方も増えています。
のごみ人形制作現場の画像

歴史と背景

色つけの作業風景
浮立面は明治初期頃、木を彫ることに長けた宮大工などがその優れた技術を生かして彫っていました。4代目である父の背中を見て育った小森恵司さんは、地域に伝わる伝統芸能を絶やさないためにと5代目を継承しました。小森さんは昔ながらの浮立面らしさを変えず、そのままを受け継ぐという姿勢を大事にしています。そのため、左右対称を重視し、高さや奥行き、歯の位置などを細かく微調整し整えていきます。さらに木の個性を生かし、木目に合わせて彫り方を変え、堅さで力加減や削る向きも変わってくるため、とうてい機械ではできません。だからこそ手彫りにこだわっています。

作り手の想い

浮立面は、踊り用は軽い桐、飾り用は楠を使っていますが、浮立用でもなるべく頑丈な楠を使い、裏側から薄く彫っていきます。堅いので大変ですが、踊り手が軽い方が良いと思うので力量が試されるところです。浮立面は鹿島のおじいちゃんおばあちゃんのお家なら一家に一つはあり、今でも新築祝いの魔除けや記念にとお求めいただいています。また、浮立面の技術を生かし、節句人形の兜やいろいろな商品にも挑戦しています。工房では見学はもちろん、見て触って体験できる工房ですのでぜひお越しください。
  • 小森恵司さん

店舗情報
  • 木彫工房 杉彫
  • 5代目 小森恵司さん
  • 佐賀県鹿島市古枝甲1221-1
  • TEL 0954-62-9574
  • FAX 0954-62-9098
  • https://www.sugicho.com/